過払い金請求
過払い金の対象となる借金って
昔から借金をしている場合がほとんどですが
(金利にすると18%超)
利息制限法に基づく上限金利で
金利の引き直し計算を行った結果、
過払い金が発生している
ことが分かったとしましょう。
その場合は、消費者金融や
クレジットカードの会社に
「過払い金が発生しているので返還してください」
という返還請求を行うことになります。
この方法としては、業者に電話すれば
二つ返事で返してくれる
ことはほとんどありません。
いろいろ言葉を濁して、
なんとか払わずに済ませたいと
金融業者は考えているわけです。
(そりゃそうですよね。
支出が増えるのは避けたいので)
でも、こちらとしては法律という
ルールが変わったわけですから、
もらえるお金はもらっておきたいですよね?
そこで、返還請求をする場合ですが、
大きく2つの方法に分けられます。
弁護士などの専門家に依頼する
一つは、弁護士や司法書士
といった専門家にお願いする方法です。
(お願いというかお任せというかw)
弁護士や司法書士といった
法律の専門家が金融業者と
「いつ、幾ら支払う」
ということを話し合い、
折り合いがつけば和解契約を結びます。
そうすれば、めでたく過払い金が
戻ってくるわけです。
杉山事務所などは訴訟を起こして
満額過払い金を取り戻す方針の事務所です。
(このへんは事務所によってやり方が変わってきます)
この場合、メリットだけであれば良いのですが
当然デメリットもあります。
メリット
自分は何もしなくてよい
デメリット
・和解契約の内容によっては、
過払い金全額ではなく8割程度で
和解契約が結ばれる可能性がある
(過払い金をもらえることはもらえるが、
少なくなる可能性がある)
・弁護士や司法書士に払う費用がかかる
このようになります。
例えば、あなたが借りていた
消費者金融会社のローンを確認してみたところ、
過払い金が100万円発生していたとします。
仮に自力で訴訟を起こして全額勝ち取れば
100万円もらえますが、
和解契約の結果が80万円だったとします。
ここから、成功報酬として
2割(これは弁護士、司法書士によって異なりますが)
引かれたとすると、16万円。
これに例えば着手金が2万円かかるとすると、
合計で80−16−2=62万円
になってしまいます。
自力で全額勝ち取ったときと、
なんと38万円もの差が
出てしまうことになります。
自力で訴訟を起こす
二つ目の方法は自力で裁判所に訴訟を起こして
過払い金の返還請求するということもあります。
「ええぇ〜、自分で裁判なんて起こせるの?」
と思うかもしれませんが、
過払い金返還請求訴訟を
自分で行っている人は
けっこういるものです。
この場合、自分で書類を準備したり、
裁判所へ出頭する必要もあります。
また、必ず勝てるという
保証はありませんので、その辺の判断は
自分自身で判断することになるでしょう。
メリット
・弁護士や司法書士に委任しないので、費用がかからない
・判決内容によっては、裁判費用や慰謝料も勝ち取れる
・裁判を経験できる(笑)
デメリット
・必ず勝てる保証はない(確率は高いですが)
・自分で書類の手続きや裁判所へ出頭する必要がある
(手間ひまと時間がかかる)
というように、法律のプロに任せるのか、
自力でとことんやってみるのかは
自身の判断次第です。
ただ、わたしとしては、
もし時間があるのなら?
自分で訴訟を起こしてみるのも
いいのかな〜と思います。
それが良い経験になりますし、
自分で訴訟を起こしたいという方へ
自分の経験をアドバイスできますから。
仕事が忙しくて裁判している場合じゃない!
と言う方は専門家へ依頼するのがよい
と思いますが、時間があれば
自分で訴訟してみるのもいいと思いますよ。
※実際に自力で過払い金返還訴訟を
行った方が本を出されています。
ひとりで! クレジット業者と一度も会わずに!! できた! わたしの「過払い金」回収日記―
もし自分で訴訟を起こして
過払い金を回収することができれば?
その体験を本にして出版して、
印税をゲットできる道も
開けてくるというわけです( ̄ー ̄)ニヤリ
↑私は残念ながら過払いで
戻ってくるお金がなかったので、
訴訟したくてもできませんでした(笑)